須磨アルプス

2016年02月08日



兵庫県神戸市
須磨アルプス
  芦屋ロックガーデンと並んで神戸界隈では貴重な景観であり、楽しめる所ではあるが、見慣れた須磨アルプスよりデンジャラスな水野のコース歩きが楽しめた。夏にはヒルが
出るらしいので今頃がベストシーズンかも知れない。
離宮公園
  ついでなので離宮公園を散策するが、小さな温室には目立った花は無く、勿論、野外にも咲いている花は無かった。唯一、噴水だけは元気に水を噴き上げていた。
栂尾山,横尾山,東山
ここ2ヶ月程山歩きをしていないので低山で足慣らしをしようと思った。と言うより低山しか歩ける体力が残っていないと思う。雪山には行きたくないので候補山は少ないが4度目の須磨アルプスを歩くことにした。(一度目の時は10代の時の六甲全縦走の時なので記録も記憶も無い)
東山まで  登り:1時間38分、下り:1時間15分
コースタイム:2時間59分
Road Map :第二神明道路を須磨ICで下りて直ぐの離宮公園の有料駐車場に向かう。
Route Map:離宮公園内から栂尾山、横尾山、須磨アルプスから東山でを歩く。
離宮公園の開門時間は9時、9時丁度に500円の駐車料金を払って中に入る。同時に入園料400円を取られるのであるが65歳以上は無料だった。晴天の放射冷却で朝の気温は−1℃であったが、離宮公園に着いた時には3℃まで上がっていた。今日の天気予報では午後には10℃まで気温が上がるらしい。9時過ぎに歩き始める。
スタッフのお姉さんに道を聞いてアスレチック広場に向かう。
アスレチック場横の展望東屋に寄ってみる。
東屋からの展望は樹木が茂り、須磨の街並みと海岸線が見えるだけだった。昔はもっと良い展望だったのかも知れない。
少し上ると”展望台”があったので寄ってみるが・・・
展望は更に悪く生い茂った樹木が見えるのみ。もう展望台としての用を達していない。
アスレチック広場から林道に入って行く。逆に山から離宮公園に入ると無料で入れてしまう。園から出る時に入場料を払う様にとの看板が数ヶ所にあったが、そんなの払う人は居ないだろう。
林道としては狭く、登山道としては広い道が続く。周辺は殆どが常緑樹で展望は得られない。
常緑樹で展望の利かない道であるが、雰囲気はすこぶる良い。
右側は深い谷への落ち込みとなっていた。
林道は終点となり、ここから道幅の狭い登山道となる。
39分にて”栂尾山”(274m)に着く。展望台に上らずとも山頂周辺からは大展望が得られた。今回のコースは六甲全縦走路となっている地獄の石段を登らずに済むので楽ちんだった。
水平道的な楽な道が続いたが ”栂尾山”へは急登りになって来る。
栂尾山の展望台から見た淡路島方面。
栂尾山から見た須磨の市街方面。
同じく栂尾山から見た”明石大橋”の優姿。明石大橋を見るにはここからよりも”旗振山”から見る方がベストである。
遅れて山頂標識を確認する。
”栂尾山”から”横尾山”へ向かう。栂尾山への登りと同じく、下り時にも急斜面が続いた。
今でこそ至る所に全縦の道標が設置してあるが、昔は全縦としての道標がまったく無く、道間違いするのが当たり前だった。
岩ごつごつの登山道らしい登山道が続く。自然道なので良い感じだ。
たまに展望が開けても市街地が見えるだけで味気ない。
ぼちぼち、ハイカーの姿を見掛ける様になって来た。
平日なので暇を持て余しているお年寄りばかりだ。
横尾山からの神戸市街の展望。肉眼では人口島も見えていた。
59分にて”横尾山”(312m)に着く。丁度登られて来たご老人と話しすると、毎日登山で東山で仲間と合流するのが日課らしい。
昨年、六甲全縦走を果たしたが渋滞に巻き込まれて15時間以上掛かったらしい。バカげた六甲全縦走なんか止めときなさいよ。
須磨アルプスと偉そうに言ってもこれだけの範囲でしかない。
芦屋ロックガーデンと似たようなものだ。
核心部の”須磨アルプス”に入って行く。
階段を下り切った所に以前から気になっていた水野への登山道がある。東山からも登山道があるので、どこから下るかはまだ決めていない。
まずは長い階段を下りて行く。この階段は実際に下るより遠目で見た方が迫力がある。
危ない所はないが、風花した花崗岩の細かいザレがあるので滑り易いのには注意が必要だ。
岩峰に登り、振り返り階段道を見る。
一つ目の”馬の背”を通る。とても馬の背には見えない。
二つ目の”馬の背”を通る。須磨アルプスはこれで終わりだ。
1時間38分にて”東山”(253m)に着く。横尾山であった爺さんも集合していた。全員で10名以上が集合しており、まだパラパラと登って来ている。ここで下山道に付いて数人に聞いてみるが、びっくりしたのは本コース以外の道を知らないのだ。毎日、同じ道しか歩いていないのか? 俺なら高御位山の道を聞かれたら30分以上は喋れる。
今日の目的山である ”東山”に向けて緩やかに登って行く。
”東山”からも下山道があるが、離宮公園から離れた所に下山する恐れがあるので、確実な水野コースで
下山することにした。”東山”では何もすることはなく、直ぐに引き返す。
ここ
周辺がザレていて水野への分岐点に近付くのが一番やっかいだった。
”馬の背”に戻る。東山で集合する毎日登山者かは判らないが、じじばばがぱらぱらと登って来ている。向こうから見れば俺もじじぃか。
少しは巾が広くなったがまだ雨水路だ。
分岐から入ると”これ道ちゃうやん!”と思う程の雨水路だった。
始めの頃は谷の上側を通る道であったが、徐々に谷へ下りて行く。
谷間に出るとトラバース路のしっかりした道となるが、道幅は狭く終始デンジャラスな面白い道にだった。
谷には僅かながら水が流れ出した。めちゃくちゃ雰囲気の良い道になって来てとても神戸市須磨区とは思えない。
谷へ下ると何故か真新しい”ブランコ”がぶら下がっていた。
なんでこんな所に? の疑問が湧くだけ。
丸太を並べただけの橋を渡る。
谷筋が倒木で塞がれていると思ったら、右手に迂回路があった。
谷は深く掘り込まれているが、水は少ない。
ここまで数ヶ所に砂防堰堤があったが、一番大きな堰堤が出て来て手前は広い砂原になっていた。どこから堰堤を越えるのかを心配したが、手前の右岸に高巻きの道があった。
初めて道標が出て来た。直進の道はキケンと言うより倒木で塞がれており歩き様がない。ここから谷に向けて右側に下って行く。
道標から下ると滝があり、フェンスで通行止めとなっていたが、フェンスを乗り越えて中に入り写真を撮る。
これが”鎮座の滝”なのか? 石仏等が祭ってあった。
”鎮座の滝”の直ぐ下流の極小さな滝。
ゴルジュ状の狭い谷間を下って行く。靴底を濡らす程度の沢道であるので、梅雨時には増水で通れなくなるかも知れない。雨の後は要注意である。
自然の”石門”と思ったが、人工物でがっかり。
右側は下って来た道、左側は横尾山手前に下り道があったが道標は立っていなかった。左側の道には途中に名水が湧いているらしいので次回には歩いてみたい。
登山道から林道(散策道)に出る。自転車が1台停められていたが、ハイカーのものなのか。
下山56分にて広い河原公園に出る。ここがホタルの里らしい。向こうに見える橋は道路であり、ここで山歩きは終了となり、後は離宮公園に戻るだけとなる。
    標高差:270m
累積標高差:543m
関西百名山
兵庫100山』   積雪の無い山ならどこでも良かったが、久し振りに須磨アルプスを歩く
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